深夜特急1 香港・マカオ 沢木耕太郎

深夜特急1 香港・マカオ 沢木耕太郎


インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗り合いバスの旅をする。そんな一風変わった旅行をする著者の旅行記。”インドのデリーから”と言っているものの本書では、その前段階、デリーに行く途中にたまたま寄った香港・マカオのことだけで終わっている。

それまで海外にすらほとんど行ったことのなかった著者が何を思い立ったか無謀な旅を計画する。そのとき著者は26歳。自分がデンマークに行ったのが25歳だったので、(無謀な旅ではなかったが海外初心者という点では同じ)何となく共感するところも多い。

お金も身寄りもない著者の経験は、自分がデンマークで味わってきた経験とリンクするところが多い。例えば、なんの計画もなく街をぶらつく、自分の感覚のなかで街の地図が出来上がっていくというところだったり、自分で自分が次第に図太く、鈍感になっていくと気付きながらどうしようもできないところだったり。

あとがきのなかで著者は作家の友人と対談しながら、海外旅に出るなら26歳が適齢期と唱えている。なぜなら彼が26歳でそうしたから。しかしこの点は自分の意見とは大きく異なる。デンマークでの2年間、いろいろなタイミングで海外に出た日本人を見てきた。海外で生まれた、小学校で移住した、高校から海外、大学で、専門学校で、社会人で、結婚して、、、個人的にはベストは高校の交換留学で1年経験したあと、大学から海外に出るというパターンだと思う。このパターンだと日本人というアイデンティティを持った上で海外で海外の仕事をする力が得られる。建築家、デザイナー、料理人、会計士、コンサル、などこの時期に海外に出た知り合いの仕事は多岐に渡るが、多くの人が海外の職を得ている。しかし残念ながら日本で仕事に就く気はないという。何かが違うという、この何かを感覚としてわかるのが大学の数年間の海外滞在なのではないかと僕は思っている。

ちなみにこの本、実は韓国人のお友達に紹介されて読み始めた。この先まだ何部かあるので、また読んで感想レポートをしようと思う。とりあえず香港、マカオ、あとシンガポールには近いうちに遊びに行こうと思う。

 


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