秋の100kmに向けて、遅ればせながら昨日から走り始めました。
最近、いろんな粉やジェル、補給理論が乱立しています。
特に最近ケトン体なる物質が持久系スポーツの特効薬のように
語られるところをしばしば目にします。
それってなぜ効くの?どのように効くの?を見直すきっかけになればと、
消化と代謝の基礎について、みんなで復習しました。
【第8回講座:消化と代謝、ケトン体を使うとは?】
今回は基本という事で、まずは3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)の、
消化・吸収のされ方、その後の代謝経路をエネルギー生産に着目して学びました。
自分が理解した範囲でポイントをざっくりまとめると、以下3点です。
- 糖が充足するケース:糖・脂肪が一定割合で使われる。
- 糖が不足するケース:タンパク質・脂肪が一定割合で使われる。
- 糖/タンパク質に対して脂肪過多になるとケトン体(糖の一部機能を代替)
が脂肪から合成される。
<ケトン体を使うとは?>
「ケトン体を使う」というのは「糖/タンパク質不足状態で脂肪を燃焼」させた結果であり、
代謝経路としては通常のエネルギー生産経路ではないものを使っている状態と捉えられます。
そのレース限りのエネルギー生産だけを見るなら、
「糖を充足するくらい十分に摂取する」というのが正解のように思えます。
一方で、長期的にみれば、上記の”一定割合”は、環境に合わせてシフトしていくでしょうから、
ケトン体が出るような生活をするのは、将来的なパフォーマンスアップを想定すれば、
効果はあると思われます。
ただしケトン体が生産される状態はケトーシスと言われる病気
(タンパク質の分解が進んでしまう?)なので、マイナス面もあります。
問題は期間、程度でしょう。
これはおそらくまだ明らかになっていない領域だと思います。
先月のRunnersにもケトン体を計測した実験結果もあり、
今後の研究が大変興味深いです。
その他、カルニチン、グルタミンなどの粉について、
アミノ酸、サプリの取り方など、それぞれの意見を交換しました。
<これから>
話題が多岐に渡るに連れ、
各人の興味の方向性の違いも明らかになってきました。
今後の運営の仕方を考えるため、しばらくお休みします。
個人的には概論・紹介ではなく、
もう少し詳細に参考研究や実践などの知見を集めてくるような
催しにできたらと思っています。