おはようございます。少し衝撃的な事実です。襟裳岬に牧場はありません!!
僕は桃鉄の影響で小学校のときから襟裳には牧場がそこかしこに広がっていると思っていました。
これは岬から北側を向いて撮影した写真、見渡す限り草地です。その先に森に覆われた日高山脈が現れます。
でも牛一頭いません。なぜか?桃鉄ってそんなに良い加減なのか?ちょっと調べてみました。
桃鉄で販売されている優良物件、牧場は実は牛の牧場ではなく、サラブレッドの育成牧場。日本のサラブレッドの7割が襟裳出身のようです。この牧場は襟裳の市街地周辺にあり、岬付近人は、ほとんど存在していません。
じゃあ何があるのさ?
いま岬周辺は草地、低木林が広がっており、この美しい景色と襟裳岬が観光の目玉となっています。しかし昭和初期には砂漠が広がっていたようです。緑化事業がなんども試みられましたが、過酷な環境のため困難を極めました。
強風による表土、植物の剥ぎ取り(風速10m/hを超える日が1年の80%以上)、酸性の土地、冬の積雪、夏の濃霧など。
様々な試行錯誤の末、昭和末には緑化に成功し、それに伴い、漁業、観光業も復興してきました。それまで前例のなかった北海道の緑化事業の礎となりました。また海外からもこの事例を見に訪れる人もいます。その結果いまでは国定公園の一部に指定されています。
さらに詳しくは→https://www.env.go.jp/nature/satoyama/syuhourei/pdf/cjj_5.pdf