水上ビルへ、お引越ししました。

この写真、どこから撮っているかわかりますか？

豊橋に戻ってきたら住みたかった場所、水上ビルにとうとうお引越ししました。
まちなかに住みたいとは思っていたけれど、まさか水上ビルに住めるとは思っていなかっただけに、
とてもHappyです。僕もこれで立派なまちなか市民です。

水上ビルとは？
牟呂用水（新川）の上に3-4階建ての建築物が連綿と1kmに渡って連なるという世にも珍しい
まさに水の上のビルです。

この写真はS40年、水上ビルの西側は完成している一方、
東側の一部（現大手ビル）にまだ用水が見られる貴重な写真です。
詳しい歴史は、豊橋駅前大通地区まちなみデザイン会議のHPに掲載されています。

闇市に端を発し、現在の名豊ビルの場所での開店、そして水上ビルへの移転と、
時代の流れとともにに移り変わってきた商店街の歴史と現在の建物形状が非常に面白い場所です。

その成り立ちに加えて、sebone, まちなか子供夜店、雨の日商店街、トリエンナーレ会場、など数々のイベント、
まちなみデザイン会議の発足、まちづくりビジョンの作成など、現在もまちなかの重要なスポットとなっています。

ここには豊橋のまちなかの屋台骨としての場所の歴史が蓄積されています。

その一部分を味わいたい、一部分になりたいとU-ターンを決めた時から思っていて。
自治会長さんのお力添えもあり、それがとうとう実現しました。

入居したいという人のために。状況は？
自分が入居した大豊ビル（駅前大通2丁目～3丁目）に限ってお話します。
ここはもともと縦割り所有の店舗ビルであり、その形態が続いています。
1F店舗部分は主に店舗、問屋として利用されています。
いまも年に数件、入居希望者が来るらしく、シャッター店はあまりありません。
また2F以上は所有者の住居として利用されてます。
しかし家族構成の変化、必要設備の変化などから積極的な利用（リフォームして住むとか）はされていないようです。
また所有者側も2F以上には価値を感じていないようで、積極的な貸出もしていません。
＝>不動産仲介業者の紹介には出てきません。自治会長さんに直接、お話しを持っていくのがよさそうです。

1F部分も数店舗空きがありますが、2F以上の住居部分には潜在的に相当数の空きがあるのではないかと思います。
反面、設備等古いため手を入れなければ住めないところもありそうです。
僕がお借りしたところは何も手を入れずに入居することができましたが、
先日入居を決めたある人は全面リフォームをするそうです。

金額は駅前不動産賃貸の相場程度で大家さんとの話し合い次第。
屋上も利用できるため、手を入れなくても居住できる場所が見つかれば割安感はあると思います。

ここに住んで思うこと。
車社会の地方都市の中で、車を持つ気のない人が安く楽しく便利に住める場所を開拓してみたかった。

地域の歴史の根付く場所に暮らして回りと繋がるような場所を持ちたかった。
それがここに住み始めた理由でした。

せっかく大きな窓が両面についているのに、屋上もあるのに、明かりすら漏れてこない駅前の通りは寂しい。
土地の記憶が次の世代に継承されていかず、箱だけが新しくなって土地との繋がりが忘れ去られていくのは寂しい。

自分が住むことで、この場所の持つ魅力が少しでも伝播していけばいいなと思っています。

昨日は家の前の江崎病院の方々がランニングされていたので、混ぜて頂きました。
そのお礼にお家見学を提供しました。
この場所を通して、ランニングを通して、自分の思いを伝播する第一歩が踏み出せたような気がしています。
興味を持った方、ぜひ遊びにいらしてください。

ちなみにお家はあなたが思っているよりも綺麗です。
見学、大歓迎です。屋上でコーヒーの１杯くらいサービスします。

まだ内装、家具などはあまり揃いがよくありません。
引っ越し祝いも大歓迎です。お祝いの品と一緒に水上ビルで記念撮影できます。

そして何より表札がありません。
デザインしてくれる方、大歓迎です。ドアの前であなたの名前も宣伝します。

こんなオファー、魅力的だと思いませんか？
では。